マキロンブログ

界阿蘇

2014.12.25  マキロンブログ 




さて旅の締めくくりは界阿蘇さんへ。黒川温泉郷にほど近く、大分と熊本の県境にある宿です。星野グループ、界ブランドの宿で社長のカードによる優待です。


界ブランドの宿は既存の旅館が星野グループに入ってリニューアルしたものが多く、ここもそうです。正直言ってリニューアルしきれずトータルの完成度がイマイチなところもあります。

界阿蘇さんは・・・。建物全体の設え、部屋の設備は随一です。部屋は全部戸建てで天井が高く(4メートル!!)、解放感も抜群で設備に抜かりはありません。トイレ、洗面所まで床暖房が施されています。旅館というよりホテルに近いのですが、部屋付き露天風呂があります。寝室の天井が網代天井でカーブしてたり、内風呂はジャグジー付きだったり、むしろ別荘というイメージがぴったり。

部屋全体が石と木材で構成されていて室内の完成度は高く、全く隙がありません。歴代の宿の中でもトップクラスです。





夕食は外で別に摂ることもできるのですが、今回はこちらでいただくことにしました。いわゆる創作懐石です。さぁ、ここからが迷路。出てくるお料理はどれも見た目が洗練されていて、味も悪くはありません。ジビエや鴨が苦手なことも何度も確認してくれて細かな配慮もできています。

しかし、この料理を目当てに訪れるかと問われれば一度で十分と答えるでしょう。

お値段も結構高いのです。優待を使用しなければ1泊2食で1人5万円を軽ーく超えます。

決して評価の低いお料理ではありませんが、心に残る強さがありません。ただ、この地でもし外に食事に出ても記念日を祝うようなレストランや和食の店がないとしたら、蕎麦屋さんや温泉地にありがちなカレーや定食まであるお店で食事をするのなら、甘んじてチョイスするのもありかなと。

なにしろ、あれだけ完成度が高い部屋に泊まって夕食が観光地の蕎麦屋では旅の思い出がちぐはぐになります。それにここで食事をすればお夜食に焼き芋もくれます(笑)






ただーし、少しだけ足を伸ばせばな、な、なんとサーラ・カリーナさんの瀬の本店があるのです!うーん、これは迷う。サーラ・カリーナ瀬の本店には行ったことないけど、博多で食べたあの味と


雰囲気が楽しめるのであれば界阿蘇に泊まってサーラ・カリーナで食事をすれば完璧じゃん!

それに黒川温泉手形の温泉巡りをしたら最高の組み合わせでしょ!


界阿蘇さん

お奨め度 ☆☆☆☆(但し優待料金なら)

黒川温泉

2014.12.24  マキロンブログ 

福元屋さんで朝から長湯した後チェックアウト。すかさず、黒川温泉郷へ。現地で温泉手形を買い求め、いざ参戦。この手形は界隈の旅館の露天風呂を3軒はしごできる制度です。

さまざまある旅館の中から何処を選ぶかも大事なポイント。私が様々な情報から実際に行ってみて良かった所をご紹介します。
まずは『帆山荘』さん。露天風呂が川に沿っていて景色がよく、湧水の水風呂もあって、冷暖交互に入浴し身体を刺激します。立地は旅館密集地帯から離れていて他のお客が少ないのも魅力。




次に『旅館山河』さん。地元有名店です。黒川の端にあり広大な敷地の中にあります。ここは設えが立派で隙がありません。露天風呂だけでなく、内湯も利用できるので1軒で2種のお風呂が楽しめます。








そしてもっともお奨めは『山みず木』さん。川に沿って露天風呂があり、まるで川の中で入浴しているような気分になります。川にはうまく滝が作られていて滝音を聞きながらの入浴は何とも爽快です。露天風呂自体は勿論、着替え処やエントランスも整備されていて立ち寄りで入れるお風呂としては最高でした。IMG_20150106_185631.jpgIMG_20150110_193930.jpgIMG_20150110_193932.jpg

他にも立ち湯できるところや宿自体の建物に趣きがあって興味があるお宿もあったのですが今回は廻りきれませんでした。また時間帯によっては入浴できないところもあるので事前の確認は必須です。


壁湯温泉 福元屋さん

2014.12.23  マキロンブログ 

かねてから行ってみたかった旅館、福元屋さんです。博多から一路、大分九重町へ。山中の川沿いに建つ旅館です。全体は田舎の民家のよう。囲炉裏の間や食事処の広間があります。


部屋は特段特徴はありませんが不便もありません。なによりここへ来た目的は源泉かけ流しの洞窟風呂です。39度と低い温度なので冬には寒いのですが、逆に長湯に最適。何しろ、『半刻入らずして壁湯を語るべからず、一刻入って身体に問うべし』の看板が掲げられています。半刻(1時間)も入らずして壁湯を語るな、一刻(2時間)入って身体に聞けば良さが分かるという意味だそうです。湯治で有名だった温泉ならではです。皮膚病や火傷にも効能があって昔は湯治客が多かったそうです。

確かに長い時間入っても疲れませんし、類を見ないロケーションなので珍しさもあって飽きません。そのうえ殿方には朗報かもしれませんが混浴です。(宿拍者で希望の方には湯あみ着が貸し出されます)

なんだかパワースポットに来たような霊気を感じます。そして夏には川にせり出した別の露天風呂もあって、蛍を見ながら入浴できるそうです。





食事は山菜、川魚など地元の食材が出されます。勿論、名産の馬刺しも。メインは赤牛のステーキ。そして有名な香り米という独特の香りのする米を使ったご飯です。このお米は猪も狙っているらしく(笑)、近隣の田んぼの中で香り米の田だけがやられたそうです。だから毎晩、寒い日も雨の日も主が田んぼに火を焚きに通って猪が近づかないようにしているのだとか。このような苦労のもとに独自の食材や文化を守っておられるのですね。




家族と昔からの従業員さんだけで営まれている宿なので至れり尽くせりという訳にはいきませんが良いお湯に入ってのんびりしたい方にはかえって気も遣わずいいかもしれません。お値段も良心的です。


大分 福元屋さん

お奨め度 ☆☆☆

博多 サーラ・カリーナ

2014.12.22  マキロンブログ 

昨日の下関に続き、本日は博多での交流会。地元の皆さんの熱演で大いに盛り上がりました!

そして本日の打ち上げはサーラ・カリーナさん。実はなかひがしさんに紹介していただいたお店です。


高級住宅街の中にある福岡で有名な今井シェフの一軒家のお店です。1970年代から福岡のイタリアンをリードし続ける今井シェフ。お伺いした時も厨房で采配しておられました。


まず、お店の設えに感心しました。ワンフロアで緑を見渡しながら落ち着ける雰囲気。使用している資材に高級感があります。オープンキッチンで解放感もあります。

お料理はイタリアンの範疇に収まらない、独特のものです。例えば、オードブルの一品に使われている、鮎の魚醤。なかなかお目にかからない大分、日田の産です。








ビーツのポタージュや白トリュフを散らすカルボナーラも絶品です。そしてお料理と共に楽しめるのが独特ともいえる接客の妙。こなれたホール係の方のウィットに富むやり取りに会話が弾みます。

味良し、雰囲気良し、接客良しで、なかひがしさんのイタリアン版とでも言いましょうか。しかもお値段も良心的。必ず再訪するお店です。


博多 サーラ・カリーナ

お奨め度 ☆☆☆☆

下関 喜多川さん

2014.12.21  マキロンブログ 

本日は下関でアマチュア交流会を開催させていただきました。打ち上げは地元のふぐの老舗、喜多川さん。

こちらで天然とらふぐのコースをいただきます。てっさは驚きの量を綺麗な器で提供していただきます。ふぐの唐揚げや一品料理の鯛の酒蒸しもオーソドックスながら美味です。勿論おともはヒレ酒。



ふぐのコースをゆっくりと堪能できます。本格的な料理をじっくり味わえる老舗ならではの落ち着き。それなりのお値段はしますが、ふぐ好きなら堪らないお店です。

今年納めのなかひがしさん

2014.12.19  マキロンブログ 







今年最後のなかひがしさんでは納めに相応しい変わりご飯をリクエスト。まず、一品目は恒例、一名タイガース丼≒卵ごはん。卵の黄身だけ≒君だけ・・・でタイガース丼(バンザーイ!)


二品目は氷魚(ひうお)丼。これは鮎の稚魚に大徳寺納豆をまぶしたもの。新作です。


そして最後はからすみ丼。高級品からすみに葉山椒をまぶしてもらい、米のポップコーンをあしらってもらいました。


今年も12か月12種類の変わりご飯を味わいました。また来年、あらたな変わりご飯をリクエスト

街角で

2014.12.7  マキロンブログ 


街角でこんな車を発見!ダイキンのピチョン君です。ちなみに社長はダイキンの社長井上さんとは意外なつながりが・・・。ダイキンさんがスポンサーとなった“マンマミーア”というミュージカルにご招待いただいたことがあるそうです。


桝一客殿

2014.12.4  マキロンブログ 

長野滞在の最後は小布施に行きました。小布施は近年、観光地として脚光を浴びている小さな町です。和菓子、それも栗菓子が有名で本日の宿も栗菓子で有名な小布施堂さんが経営している桝一客殿さんです。界隈は小布施堂本店、宿の桝一客殿、レストランの蔵部、酒造所、スイーツのお店などグループで様々な形態のお店を展開されています。





お部屋は旅館でもなくホテルでもなく独特の設え。温泉ではありませんが、浴室は水槽のようなガラスのバスタブが印象的。


食事は別棟の蔵部でいただきます。この蔵部では大きなかまどを中心に活気あふれる厨房が中心となっています。スタッフは桝一と染め抜いた法被に鉢巻き姿。酒造の蔵人のようです。





帰りには小布施堂山で栗菓子いろいろと栗おこわを買い求めました。栗おこわははんぱなく新栗が入っています。添え物やお箸、お手拭まで老舗の意気を感じます。

お猿の温泉

2014.12.3  マキロンブログ 

渋温泉の近くには世界で唯一、お猿が温泉に入る様子が見られる地獄谷野猿公苑があります。せっかくなので行くことにしたのですが、駐車場から現地まで徒歩30分。寒い中どうしよっかなぁーと迷いましたがやっぱり行くことに。


実際に歩いてみると寒いけれど、森林の中を歩く気持ちよさと見知らぬ者どうし挨拶しながら行きかう山登りの楽しさ。

それに西洋の方が非常に多く、こんな山奥なのに有名なんだなぁとあらためて感心しました。


でもTVなどでよく見る雪の中で温泉に入る猿を見るには雪山を歩かなくてはなりませんので、大変だなあと思いました。


長野 渋温泉・金具屋さん

2014.12.2  マキロンブログ 





横浜、長野のレクチュアー終了後はいつものように温泉めぐり。今回は長野の渋温泉へ来ました。渋温泉は外湯巡りでも有名。当地の旅館宿泊者は無料で利用できます。


今回選んだのは様々なメディアで有名な金具屋さん。国の有形文化財に選ばれた建物に泊まります。木造4階建ての建物はそれだけで圧巻です。中は贅を凝らした造りで古さは感じますが趣向は独特で一見の価値があります。


また建物だけでなく、館内に3つの源泉を持ち、源泉かけ流しのお風呂が8つもあります。しかも外湯も入り放題。全部を制覇するのは容易ではありません。温泉好きにはたまらない環境です。


ここで一言。自遊人など一部雑誌などでこの宿は取り上げられながらもお料理とサービスがイマイチという評価が目立ちます。実際宿泊してどうだったか?

結論から言うと結構いい宿です。設備は古く、サービスも至れりつくせりといものではありません。しかし不快な思いはなく、どちらかというと一生懸命さが伝わりました。お料理は特別料理をオーダーして信州牛をいただきました。これはリンゴを食べて育った牛肉でとても美味しかったです。

(但し別料金)

一般料理の場合は大広間での食事になるので多少、落ち着かないかもしれませんが気にしない方には十分では。


9代目の若旦那が館内案内をしてくれるのも楽しく、非常に丁寧な案内でした。有名な浪漫湯もタイムスリップを実感できる雰囲気でした。部屋は特別室の黒書院という武家が宿泊した名残を残す設えです。例えば格天井や飾り襖など。


このような設えを楽しんだり、宿の内外の豊富な温泉を堪能したり、料理もオーダー次第で満足できますし、総合点は高いと感じました。


渋温泉 金具屋さん

お奨め度 ☆☆☆

長野 菊寿司さん

2014.11.30  マキロンブログ 

長野レクチュアー終了後、打ち上げは菊寿司さん。長野市内から約40分。山中にあるお寿司屋さん。周りは何もない山の中。なんでこんなところに・・・? でも社長が選んだからには何か心に引っ掛かるものがあったのでしょう。


お店はよくある町の寿司屋さん。でもカウンターに座って大将の様子を見ると何か落ち着く感じ。優しい口調で勧めてくれるお料理はどれも外れなし。まず、つまみにブリ大根、酢牡蠣、西京焼きなどを注文。どれも繊細な味で正直言って長野の山奥で味わえると思ってもみなかった味。








そして山中なのにセイコ蟹も出てきて、それも洗練されています。大将の優しい口調と随所に感じるこだわりが何とも心地よく、社長はいつになく焼酎のおかわりを繰り返しています。


仕上げに握ってもらったお鮨も全く外れなし!何を食べても美味しく、シャリのほぐれ具合も絶妙。銀座すきやばし次郎さんのお鮨のシャリのほぐれ具合がよく言われますが、その感覚が一緒です。お値段は5分の1(笑)

銀座で緊張しながら食べるくらいなら長野の山奥で寛いで食べる方が価値あると思うのですが・・・。


長野 菊寿司さん

お奨め度 ☆☆☆☆











藤沢 幸庵さん

2014.11.29  マキロンブログ 

横浜レクチュアーの前日入りで藤沢に参りました。何故、藤沢かというとミシュラン3つ星の幸庵さんへ行くため。


藤沢駅近くとはいえ、少々入り組んだ路地でビルの1F。最初はどうかなと思いましたが・・・。


まずスタッフさんの対応がフレンドリーでいい感じです。経験則でいうと高級店ほどフレンドリー。それは接客に自信があるからこそだと思います。


まず供されたのはあられ茶。ほっこりします。そしてサプライズはお店からの一品ということでお赤飯が。レクチュアーの成功祈願ということらしいです。こんな心配りが嬉しいです。

周りのお客さんもスタッフさんと親しげに話されています。リピーターさんが多い証ですね。


出されるお料理はどれも美味しく、器も楽しめます。そして、こんな楽しい演出が・・・。出されたのは紅葉が一杯の籠盛り。仲居さんが『どうぞ、紅葉狩りをお楽しみください。』とのたもうた。大将自ら富士山の裾野で集めてきた紅葉とのこと。そして紅葉を取り除くと中から椀物の数々が。


しかもご飯は銅釜で供される栗ご飯!ほっくほくです!栗も半端なく入っています。





スタッフの対応、お料理、器、演出・・・大将の家族はみんな美容師とのこと。DNAにアートの足跡が刻まれているのね。

カップルの記念日によし、接待によし、お喜びの席によし・・・そして普段使いによし。

藤沢 幸庵さん

お奨め度 ☆☆☆☆